平戸自安和楽(ジャンガラ)奉納

 8月18日、当館にて自安和楽が奉納されました。

 平戸の農家では昔から豊作を祈願し、7月雨乞祭りを行い、笛、太鼓、鉦を交えて賑やかに踊ったが、これが自安和楽の始めである。農家に、あり合わせの色布をつぎ合わせて作った数条の幟を立て、鞨鼓を腹部につけてうつ者、鉦を叩く者、笛をふく者、何れも菅笠を冠り足半を穿ち、特に鼓をうつものは笠頭に自作の紙花をさし垂帛をつけ、1組半月形にならび中央に2人出で囃しに応じ闘鶏の様に踊る。極めて簡単素朴なものであるが昭和37年県指定無形民俗文化財、平成11年国指定重要無形民俗文化財として保護をうけている。

歌詞は掛言葉、請言葉、唱和共に『ホナーゴ、ホミーデーデ』(穂は長く、穂も実も秀で出よの意味)を繰り返す

平戸地区の他に中野、獅子、紐差、志々伎等の旧村地区にも夫々の特長を持つ自安和楽が伝えられています。

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