オランダ茶会@閑雲亭を開催致します

 九州の西の端、平戸は海に囲まれその立地から異国の文化の到着地でした。12世紀 栄西禅師により茶、禅も初めてここ平戸に到着します。その後16 世紀、ヨーロッパではフィランドという名で知られ、西洋の文化が次々と上陸、平戸は繁栄し西の都と呼ばれるに至りました。ヨーロッパからもたらされた様々な物の中に、砂糖がありました。
平戸を治めた松浦家29代当主、松浦鎮信のうち立てた、武家茶『鎮信流』と共に平戸の菓子文化は豊かに発達します。平戸は日本で初めてのお菓子の島なのです。
かつて異国の人々がここ平戸へ到着した時、歓迎の場には「茶」があったに違いありません。 砂糖を使う菓子は最高の贅沢であり、異国文化の饗宴は様々な物語を生み出し、その物語から生まれた菓子もあったに違いないのです。

 それから約400年後、この茶・菓子文化は再び、”Sweet Hirado”として長いお付き合いのオランダから招いたクリエーターと平戸の菓子職人とともに、新しい平戸菓子文化を創造し世界へと発信します。かつて西から東へと平戸に届いた文化は、東から西へと帆を揚げます。
2017年は24個のお菓子が誕生。異文化が共鳴し出来上がった菓子たちはそれぞれに秘めた物語を纏いひとつひとつが宝石のように輝いています。それは和菓子を超えた平戸菓子。
これらの菓子を季節ごとに松浦史料博物館内茶室、閑雲亭にて” オランダ茶会“として点心、濃茶、薄茶とともにお楽しみ頂けます。 ご来亭をお待ち致しております。

オランダ茶会@閑雲亭 詳細http://sweethirado.com/kanuntei.html


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